絹織物の町と世界遺産の社寺を巡る 富岡製糸場と桐生・日光コース

富岡製糸場と「西の西陣、東の桐生」と言われたほど絹織物で栄えた桐生、そして世界遺産に登録されている日光の社寺を巡る。
隠し湯伝説のある温泉と渡良瀬渓谷の自然、奥深い歴史にふれる旅情あふれるコース。

日本初の本格的製糸工場として、近代化や経済発展に大きく貢献した富岡製糸場。今も主要施設がほぼ創業当時のまま残っている。
見学後は、富岡ICから関越道、北関東道を経由して太田薮塚ICで降り、北東へ走ると絹織物業で栄えた桐生の町だ。市内に約100軒ものうどん店がある〝うどんの町〟でもある。幅広でコシのある名物のひもかわを味わおう。
桐生市内には織物工場だった約230のノコギリ屋根の建物が現存する。特に桐生駅の北東側1.3キロの本町一、二丁目付近には、江戸末期から昭和初期にかけての町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。レンガや木造、石造りのノコギリ屋根工場などが、織物の町の長い歴史を伝えている。
散策後は近くのやぶ塚温泉に宿泊し、翌日は渡良瀬渓谷沿いの道を走って栃木県の日光へ。途中には、星野富弘氏の水彩画を展示する富弘美術館がある。 わたらせ渓谷鐡道間藤駅からバスでも行ける日光は日光東照宮、日光山 輪王寺、日光二荒山神社およびこの二社一寺に属する103棟の建築物群と周辺の景観遺跡が世界遺産に登録されている。建築美とともに、今なお受け継がれる信仰文化を体感しよう。

上信越道富岡ICまたは上信電鉄上州富岡駅 → 〈移動〉ICからは約3キロ(車約10分)駅からは富岡製糸場まで約1キロ(徒歩約15分)→ 各市営駐車場 → 〈移動〉約0.5キロ〜1キロ(徒歩約10分〜20分) → 富岡製糸場

養蚕農家などから納められる繭を保管した東置繭所。主要な建物は木の骨組みに煉瓦を積み上げて造る「木骨煉瓦造」で建てられた。

理解深まるガイド体制が充実富岡製糸場

明治5年(1872)に創業した官営の製糸工場。ほぼ当時のまま残る主要な建物のうちの2棟は内部の見学も可。建物自体の価値はもちろん、エピソードを交えてのガイドツアーや展示パネルなどを通じて、設立から操業停止までの115年にわたる工場の歩みがわかりやすく学べる。また、曜日によっては座繰り実演・体験やフランス式繰糸器実演も行われる。

9時〜17時(受付は閉場30分前まで。20名以上要予約)/12月29日〜31日休/大人1000円/電話:0274・62・5439(富岡市観光おもてなし課)

富岡製糸場の詳細はこちら >>

  • 解説員によるガイドツアー(約40分)がおすすめ。9時30分〜11時30分、13時〜16時まで30分刻みで出発(16時発は4月〜10月のみ。)。1人1回200円

  • 富岡製糸場の歴史や各建物について、解説員によるガイドと同じように誘導型で案内する音声ガイド。5か国語対応。1台200円

  • 西置繭所保存修理工事の現場を期間限定で公開。屋根の様子などをリアルに体感できる。受付は9時~16時。料金(ヘルメット貸出料)大人200円、中学生以下100円(別途、富岡製糸場見学料が必要)。

  • 繰糸所内部。昭和62年(1987)まで使われていた機械がそのまま残る

富岡製糸場 → 〈移動〉約0.5キロ〜1キロ(徒歩約10分〜20分) → 各市営駐車場 → 〈移動〉約3キロ(車約10分) → 上信越道富岡IC → 〈移動〉約46キロ(車約30分) → 北関東道太田藪塚IC → 〈移動〉約10キロ(車約20分) → ひもかわ・桐生の町並み

桐生で人気のうどんひもかわ

織物の織工として女性が重要な労働力だった桐生では、素早く食べられて作り置きがきくうどんが広まった。幅広でコシが強いのが特徴だ。店によって1.5センチから10センチ以上まである。

電話:0277・44・8240(桐生麺類商組合)

ノコギリ屋根の織物工場や蔵が残る桐生の町並み

約400年前、養蚕と絹織物の拠点として徳川家康の命で造られた桐生新町には、今も瓦屋根の町屋や蔵造りの店舗、明かり取りのためにノコギリ状の屋根にした織物工場などが並ぶ。大正6年(1917)建築の、現存する県内最古の洋風石造建築である旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟や大谷(おおや)石造りの旧曽我織物工場など、桐生市内で18件が「ぐんま絹遺産」に登録されている。

電話:0277・40・1888(桐生観光協会)

桐生の町並みの詳細はこちら >>

  • 矢野本店(桐生市指定重要文化財)

  • 後藤織物(国登録有形文化財)

  • 旧曽我織物工場(国登録有形文化財)

  • ベーカリーカフェレンガ(金谷レース工業株式会社・国登録有形文化財)

ひもかわ・桐生の町並み → 〈移動〉約9キロ(車約16分) → やぶ塚温泉(泊)

1000年以上の歴史がある古湯やぶ塚温泉

太田市郊外に広がる丘陵地に、5軒の温泉宿がたたずむ静かな温泉地。鎌倉時代に活躍した武将・新田義貞が、傷ついた兵を療養させたという伝説から「新田義貞の隠し湯」と言われる。泉質は重曹泉で、無色透明。

電話:0276・47・1111(太田市観光協会)

やぶ塚温泉の詳細はこちら >>

やぶ塚温泉 → 〈移動〉約32キロ(車約55分) → 富弘美術館

星野富弘作「悲しみの意味」

やさしい草花の絵と力強い詩の世界富弘美術館

四肢の自由を失い、口で描いた星野富弘氏の作品を公開。草花の水彩画と素朴な詩が、生きることの尊さを語りかける。

9時〜17時(受付は閉館30分前まで)/12月〜3月の月曜休(祝日の場合は翌日休)、年末年始休(臨時休館あり)/大人500円/電話:0277・95・6333

富弘美術館の詳細はこちら >>

円形の展示室など建物もユニーク

富弘美術館 → 〈移動〉約35キロ(車約55分) → 日光(日光東照宮・日光山 輪王寺・日光二荒山神社)

日光東照宮唐門

「日光の社寺」として世界遺産に登録日光

元和3年(1617)に2代将軍徳川秀忠により造営された東照宮など、神社建築の発展と宗教空間の創造の歴史を今に伝える古社が並ぶ。建築物と自然が一体となった日本独特の宗教空間が世界遺産として評価された。

電話:0288・22・1525(日光市観光協会)

日光の詳細はこちら >>

  • 日光山輪王寺三仏堂

  • 日光の入り口にかかる、朱が鮮やかな日光二荒山神社神橋

日光(日光東照宮・日光山 輪王寺・日光二荒山神社) → 日光ICまで約4キロ(車約15分)各駅まで約3キロ(車約10分) → 日光宇都宮道路日光ICまたは東武日光駅、JR日光駅

アレンジ 片品・日光コース

富岡製糸場を見学後、関越道で北上し、沼田ICで降りて国道120号へ。日本ロマンチック街道と呼ばれる120号では、大自然を間近に感じられるドライブが楽しめる。
東洋のナイアガラと称される吹割の滝を見学したら、春から秋に開かれる朝市が名物の老神温泉で一泊。
翌日は120号をさらに東へ進み、夏は日光白根山の絶景、秋は紅葉が楽しめる丸沼高原を抜け、日光へ向かおう。

東洋のナイアガラ吹割(ふきわれ)の滝

国の天然記念物に指定され、日本の滝100選にも選ばれている名瀑で、高さ7メートル、幅30メートル余り。巨大な岩を吹き割ったように見えることからこの名が付いた。“東洋のナイアガラ”ともいわれる。

電話:0278・56・2111(沼田市利根支所)

吹割の滝の詳細はこちら >>

老神(おいがみ)温泉

沼田ICから約18キロ

山間を流れる片品川沿いに16軒の宿が立ち並ぶ。尾瀬観光の拠点としても人気。

電話:0278・56・3013(老神温泉観光協会)

老神温泉の詳細はこちら >>

丸沼・丸沼高原

沼田ICから約37キロ

栃木県との県境にある丸沼は群馬県きっての紅葉名所。 丸沼の南に広がる丸沼高原では、夏はロープウェイで標高2000メートルからの絶景や、日光白根山登山が楽しめ、冬はスキー客で賑わう。

電話:0278・58・3222(片品村観光協会)

丸沼・丸沼高原の詳細はこちら >>

*国道120号(金精峠付近)は冬期通行止め