わざわざ行ってでも食べたい!甘楽郡の地元食材で春のグルメツアー

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更新日: 2023年02月20日

群馬の特産品といえば何を思い浮かべますか?上州牛、水沢うどん、など……。自然に恵まれた群馬では、どの時期でも美味しい食べ物がたくさんあります。そんな中、群馬では特産品を使ったグルメが近年話題になっています。

この記事では、群馬の西南部富岡甘楽エリアでしか食べられない春のグルメについて、お店とともにご紹介します。

 

 

下仁田の広大な畑が生む逸品「春の下仁田ねぎ」

下仁田ねぎは群馬県甘楽郡下仁田町を中心に栽培されている伝統的な季節野菜です。一本ねぎで株分れは少なく、白根の長さは15~20cmあまり、直径は4~5cmになるものもあり、一般のねぎよりも明らかに太いのが特徴。

江戸時代、下仁田ねぎが高崎藩の殿様により贈答品として重宝されたという記録から、殿様がほしがったねぎ=「殿様ねぎ」とも呼ばれるようになりました。

 

旬の下仁田ねぎは、辛くて生では食べにくいですが、春はよりさっぱりとした生の食感と高い香りを楽しむことができるため、実は春に食べるのは知る人ぞ知る食べ方だそう。

そんな春の食材を使い、地元ならではのアイデアを詰め込んだメニューをさっそく食べに行ってみましょう。

 

 

春の下仁田ねぎをたっぷりのせた和風キーマカレー

上信電鉄下仁田駅から徒歩5分。2019年にオープンしたスパイスカレーと珈琲のお店「シモンフッド」があります。「シモンフッド」のカレーのこだわりは、店主の阿久澤さんが何種類ものスパイスを独自に配合している点。中でも人気なのが細かく刻んだ春の下仁田ねぎをたっぷりのせた「和風キーマーカレー」。レギュラーメニューとは違い和風に味付けしたキーマカレーに細かく刻んだ下仁田ねぎをたっぷり。ネギの香りとシャキシャキ感が和風のキーマとマッチして美味しいです。トッピングの温泉卵をまぜて食べるのもおすすめです。

「食後は、山梨県甲府市の『AKITO COFFEE』から取り寄せたスペシャルティコーヒーで一息ついてください」と阿久澤さん。

 

「カレーと珈琲 シモンフッド」

〒370-2601 群馬県甘楽郡下仁田町下仁田202

TEL:0274-67-5651

定休日:月曜・火曜(祝日の場合は営業し翌日振替休み)

営業時間:11:30〜16:00
※16時以降はテイクアウトのみ可。営業時間内にご連絡ください。

https://shimonhood.com

 

 

若どり×春の下仁田ねぎの相性抜群メニュー!

こちらも下仁田駅から近く、関西のフレンチ料理屋で修行を積んだ店主の新井さんが地元下仁田でのれんを掲げる「安兵衛」。下仁田ならではのオリジナルメニュー「ねぎ苗巣にこもる若ドリのポワレ」は、パリッと焼いた若どりと香り高い春の下仁田ねぎの相性が抜群。特製ソースで味付けされたねぎは、甘みがじっくりと引き出されています。まるで鳥の巣のように形づくられた春の下仁田ねぎは知り合いの農家さんから毎日仕入れているのだとか。その日によって違う春の下仁田ねぎの形や味を楽しめるなんて、面白いです。

 

その他にも、下仁田ねぎが旬を迎える冬季限定で、下仁田ねぎを使った料理がたくさんあるので、ついメニューを全制覇したくなります。

 

「安兵衛」

〒370-2601 群馬県甘楽郡下仁田町下仁田363-6

TEL:0274-82-2516

定休日:不定休

営業時間:11時〜14時、17時〜22時

https://www.yasubei-shimonita.jp

 

 

森林資源が食材に!黒い料理「炭グルメ」

面積の98%が森林で占める南牧村(なんもくむら)。下仁田町から車で約20分のところにあるこちらの村は、闇の中に幻想的な火の輪が浮かび上がる県内最大級の火祭り「大日向の火とぼし」が有名です。なんとここで、「炭」を使った料理が食べられます。「え、炭って食べられるの?」と思いませんか。実は古くから炭焼きが盛んだった南牧村では、昔からおなかを壊した時などは炭をかじるなど、炭の持つ整腸作用をうまく利用していました。

そんな資源から村おこしの一環として登場した炭ラーメンや炭おまんじゅうをご紹介します。

 

 

黒い麺にびっくり!?「炭ラーメン」

地元で100年以上続く「千歳屋飲食店」で食べられるのは「炭ラーメン」。最初は、白いスープの中から真っ黒な麺を見た時少し抵抗がありましたが、実際に口に運んでみると、とんこつと鶏がらを合わせた濃厚な風味がしっかりと伝わってきます。「麺には南牧村の森で生まれた微粉炭が練りこまれていて、炭を入れることによって麺のコシが強くなります。炭は無味無臭なので味に支障はないですよ」と店主の水澤さん。

トッピングにのった野菜はできるだけ地元のものを使っていて、まさに地元の「おいしい」を凝縮させた一杯。

 

ラーメンの他に、皮に炭を混ぜ込んだボリューム満点の「炭ぎょうざ(写真左)」、食感が独特でさっぱりした「炭やきそば」(写真右)「炭冷し中華(※夏季限定)」と他のメニューも充実しています。

 

千歳屋飲食店

〒370-2804群馬県甘楽郡南牧村磐戸141

TEL:0274-87-2027

定休日:水曜日、他

営業時間:11:30~14:30、17:00~21:00(※要予約)

 

 

季節問わず楽しめる「黒い」スイーツはいかが

「千歳屋飲食店」から徒歩5分のところにある「信濃屋嘉助」。定番の和菓子からロールケーキまでたくさんのお菓子がショーケースに並びます。その中でひときわ目をひくのが「お炭つきまんじゅう」。表面には「炭まん」と焼き印がされており、やっぱり黒い。

食べてみると、おまんじゅうの餡(あん)には小さなチーズが入っており、甘さのバランスがちょうど良い!いくらでも食べられます。

 

他にも、南牧村産の杉の炭を餡に入れたリーフパイ「炭葉林(たんばりん)」、炭入りハッカ飴「森林のお炭つき」も販売。

おまんじゅうは冷蔵庫に入れると4~5日持つので、お土産にもぴったり。また、通信販売も行っているので、お取り寄せでも楽しめます。

 

菓心処信濃屋嘉助

〒370-2804群馬県甘楽郡南牧村磐戸160

TEL:0274-87-2322
定休日:火曜日

営業時間:7時~18時

https://shinanoyakasuke.com

この記事では、群馬の春ならではの味覚の数々を紹介してきました!

現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、掲載された営業時間・定休日が変更になっている場合があります。

ぜひ、事前に各店舗へのご確認の上、お出かけいただくことをお勧めいたします!

 

 

※2023年1月時点の情報です。