ぐんまの歴史と文化

群馬の遺跡は今から2~3万年前、旧石器時代の「岩宿遺跡」に始まります。古墳時代を中心に、現在の関東地方で栄えた「東国文化」において、群馬の地域はヤマト王権と連携した大きな勢力が形づくられ、仏教や文字文化が早くから発達し、経済的にも文化的にも当時の東日本をリードする先進的な地域でした。それらを物語る古墳や石碑、出土品や埋葬品など数多くの歴史文化遺産が残されています。

群馬は歴史文化遺産の宝庫

明治時代になると、富岡製糸場をはじめとする多くの民間製糸場が誕生。養蚕の技術革新も起こり、生糸の生産地として発展していきます。世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、日本における蚕糸業の近代化に大きな功績を残したことを今に伝えます。また近代化を象徴する鉄道建設によって高崎線、両毛線が開通したことも群馬の製糸・織物業の発展に大きく貢献することとなりました。

世界遺産

世界遺産

2014年6月に世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。長らく生産量が限られていた生糸の大量生産を実現した「技術革新」と、世界と日本との間の「技術交流」を主題とした近代の絹産業に関する遺産です。

東国文化

東国文化

3世紀後半~7世紀にかけての古墳時代、関東は東国と呼ばれていました。群馬は、大和政権のある近畿と、未開拓の東北を結ぶ陸路の通過点として重要な拠点でした。そのため群馬には豪族らの古墳が数多く造られました。

上野三碑

上野三碑

飛鳥時代末期から奈良時代初期にかけて、高崎市南部に建てられた山上碑・多胡碑・金井沢碑の総称。日本国内に現存する古代(7~11世紀)の石碑は18例しかなく、その内の3例が近接して残っています。

鉄道文化

鉄道文化

群馬県では現在、2種類の蒸気機関車が運行しています。高崎駅~水上駅間と、高崎駅~横川駅間を往復する2つのルートがあり、「D51 498」と「C61 20」という2台のSLが観光列車として雄大な自然の中を走り抜けます。

もっと知りたいぐんまの歴史と文化

もっと知りたいぐんまの歴史と文化

郷土の自然や暮らしの中で育まれ、受け継がれてきた優れた伝統ある工芸品が群馬には数多く存在します。日本遺産に認定された「ぐんまの絹物語」に代表されるように、それらには歴史的魅力やストーリーが存在します。