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明治38年(1905)から大正年間にかけて建設された蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設。風穴は、天然の冷気を利用して蚕種を冷蔵し、養蚕を年に数回行うことを可能にするもの。荒船風穴は国内最大級の規模を持ち、生糸増産に貢献しました。
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世界遺産を巡る

ぐんまの世界遺産
―「富岡製糸場と絹産業遺産群」―
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、高品質生糸の大量生産を実現して絹産業の発展をもたらした、日本と他の国々との産業技術の相互交流を示す好例です。西欧から導入した器械製糸技術を発展させるとともに、養蚕業の技術革新を行い、それらの技術を今度は世界各国に広めました。富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴は、生糸生産の各過程における技術革新の主要な舞台であり、さらに教育や出版、取引などを通じて全国に大きな影響を与えました。