2021年のアンケート調査(有効回答者1,700人)で、「温泉が最高だと思う都道府県」として最も多くの票を集めたのが群馬県でした。第1位 群馬県 267票、第2位 北海道 232票、第3位 大分県 229票という結果からも、群馬の温泉への信頼と人気の高さがうかがえます。本記事では、群馬がここまで温泉好きに支持される理由と、代表的な温泉地である草津温泉・伊香保温泉の魅力、そして旅をより楽しむための滞在のコツを詳しく紹介します。
群馬県が「温泉が最高の都道府県」1位に選ばれた背景
群馬県は関東地方の北西部に位置し、山々に囲まれた地形と豊富な地下水脈から、多彩な温泉地が点在しています。「草津温泉」や「伊香保温泉」をはじめ、四万温泉、水上温泉、万座温泉など、温泉好きなら一度は名前を聞いたことのある名湯ぞろいです。
日本全国には数多くの温泉地がありますが、群馬がトップに選ばれたのは、単に温泉地の数が多いからではありません。泉質のバリエーション、歴史や文化との結びつき、首都圏からのアクセスの良さ、自然景観との調和など、総合的な満足度の高さが評価されたと考えられます。
日本三名泉のひとつ「草津温泉」の魅力
群馬を代表する温泉といえば、やはり草津温泉です。白根山のふもと、吾妻郡草津町に位置するこの温泉は、日本一の自然湧出量を誇ることで知られ、日本三名泉の一つにも数えられています。
圧巻の湯畑と温泉街の風情
草津温泉のシンボルともいえるのが「湯畑」です。中心部に広がる湯畑には、硫黄の香りを漂わせながら大量の湯がこんこんと湧き出し、周囲を囲む木製の湯樋を通って冷まされていきます。昼は湯けむりとともに迫力ある景観を、夜はライトアップにより幻想的な雰囲気を楽しめます。
湯畑を中心に、昔ながらの旅館や土産物店、カフェが立ち並ぶ温泉街も魅力。浴衣姿でそぞろ歩きをしながら、温泉まんじゅうの食べ歩きや、足湯でひと休みするのも草津ならではの楽しみ方です。
草津名物「湯もみ」の文化体験
高温で知られる草津の湯は、昔から「湯もみ」という方法で温度を下げてきました。大きな木の板を使い、歌に合わせて湯をかき回す様子は、今や草津観光の名物となっています。見学できるショー形式の「湯もみ」は、草津の歴史と人々の知恵に触れられる人気の観光コンテンツです。
見て楽しむだけでなく、観光客が実際に湯もみを体験できるプログラムもあり、温泉文化をより深く理解したい人におすすめです。
泉質と入浴のポイント
草津温泉の泉質は主に酸性・硫黄泉で、殺菌力が高いといわれています。ピリッとした浴感が特徴で、肌を引き締めるような感覚があります。一方で刺激も強いため、長湯になりすぎないように、短時間で数回に分けて浸かる「分割浴」を意識すると、より快適に楽しめます。
入浴前にかけ湯を十分に行い、入浴後は温泉成分を残す意味で軽くタオルオフする程度にとどめるなど、温泉地の案内に従った入り方を意識すると良いでしょう。
石段街が魅力の「伊香保温泉」
草津と並び称される群馬の名湯が渋川市にある伊香保温泉です。古くから多くの文人や旅人に愛されてきた温泉地で、「黄金の湯」と「白銀の湯」という異なる泉質を楽しめるのが特徴です。
石段街を中心としたレトロな温泉情緒
伊香保温泉のシンボルは、温泉街の中心をまっすぐに伸びる石段街。数百段にもおよぶ石段の両側には、温泉旅館や土産物店、射的やスマートボールといった昔ながらの娯楽が並び、どこか懐かしい雰囲気を漂わせています。
石段を上がりながら、途中で足湯に浸かったり、名物グルメをつまんだりと、寄り道しながら散策するのが伊香保らしい過ごし方。石段の最上部近くには神社もあり、温泉地全体を見渡す景色が楽しめます。
「黄金の湯」と「白銀の湯」
伊香保には、鉄分を多く含む茶褐色の「黄金の湯」と、無色透明の「白銀の湯」の2種類の源泉があります。黄金の湯は保温性が高いといわれ、湯上がり後もぽかぽか感が続くのが魅力。一方、白銀の湯はさらりとしたやさしい肌触りで、さっぱりとした浴感を好む方に人気です。
宿泊施設や共同浴場によって楽しめる泉質が異なるため、事前に確認し、好みに合わせて選ぶとより満足度の高い滞在になります。
群馬の温泉旅を楽しむための滞在スタイル
群馬の温泉地を訪れる際には、どのエリアに何泊するかによって旅の楽しみ方が大きく変わります。草津や伊香保を中心に、周辺の自然や観光スポットと組み合わせた滞在計画を立ててみましょう。
草津&伊香保の2泊3日モデルコース
- 1日目:午前に群馬入りし、伊香保温泉へ。石段街を散策しつつ、夕方からは宿の温泉でゆったり。
- 2日目:朝風呂を楽しんだ後、草津温泉へ移動。到着後は湯畑周辺を散策し、湯もみショーの見学や足湯を満喫。
- 3日目:草津で朝の温泉街散歩を楽しみ、時間があれば周辺の自然散策をしてから帰路へ。
このように、異なる雰囲気と泉質を持つ2つの温泉地を組み合わせることで、群馬の温泉文化をより立体的に体験できます。
季節ごとのおすすめの楽しみ方
群馬の温泉地は四季折々の表情を見せてくれます。冬は雪見風呂で湯けむりと白銀の世界のコントラストを楽しめ、春は新緑、夏は避暑地として涼やかな空気とともに、秋は紅葉に包まれた露天風呂が魅力です。訪れる季節に合わせて、服装や持ち物を工夫すると快適に過ごせます。
群馬周遊の拠点選びと宿泊のコツ
群馬での温泉旅では、どのエリアを拠点にするかが旅の満足度を左右します。草津温泉や伊香保温泉は温泉街がコンパクトにまとまっているため、徒歩での散策がしやすく、初めての群馬旅の拠点に適しています。一方で、水上温泉や四万温泉など、自然により近いエリアを選べば、静かな環境での滞在が叶います。
宿泊施設は、源泉かけ流しを前面に出した温泉宿、展望露天風呂が自慢の旅館、気軽に利用できるホテルスタイルの施設などがあり、旅の目的に応じて選択可能です。温泉そのものをじっくり堪能したい場合は館内の湯めぐりが充実した宿を、観光やアクティビティを優先したい場合は交通アクセスの良い宿を選ぶと動きやすくなります。
まとめ:群馬の温泉は「湯」と「街」の両方を楽しむ旅先
アンケートで「温泉が最高だと思う都道府県」第1位に選ばれた群馬県。その背景には、日本一の自然湧出量を誇る草津温泉、日本三名泉としての歴史と文化、伊香保温泉の石段街に象徴される情緒ある温泉街など、湯そのものと温泉地の街並みが一体となった魅力があります。
次の休日には、草津や伊香保を中心に、複数の温泉地を巡る群馬の温泉旅を計画してみてはいかがでしょうか。泉質の違いを楽しみながら、湯けむりの中で心身ともにリフレッシュできる時間が、きっと待っています。